野鳥撮影機材について(2)


 撮影機材をOM-D E-M1 Mark IIからOM-1に切り替えて約3か月が経った。今年の2月にはOM-1 Mark IIが発売されたが、価格が高めだったため、手ごろな中古のOM-1を見つけた際に購入を決めた。購入に踏み切った背景には、ファームウェアのアップデートが提供されていたことも大きい。


 E-M1 IIでもそれなりに撮影はできていたが、JPEGの撮って出しの画質をもう少し向上させたいという思いと、鳥認識AFを試してみたいという期待からOM-1への切り替えを決めた。実際に使ってみると、鳥認識AFは非常に便利で、鳥を追いかけることに集中できる点が大きな魅力だ。
 しかし、便利になればなるほど、さらなる精度を求めて欲が出てくるのも事実だ。現状でも改善されたとはいえ、JPEG撮って出しの画質にはもう少し満足感が欲しいと感じる。また、高感度耐性が向上したとはいえ、暗いレンズを使っているとAUTO ISOによって感度が上がり、画像がやや荒くなる点が気になる。PureRawをVersion 4にアップデートしても、どこか物足りなさを感じてしまう。
 次はレンズのアップグレードを検討すべきかもしれないが、Proレンズは非常に高価であり、購入には悩みがつきまとう。結局のところ、機材の性能が向上するほど、さらに上を求める気持ちが強くなるばかりだ。
 とはいえ、今ある機材を最大限に活用し、スキルアップや工夫によって対応していくしかないと考えていながら、密かに次なるアップグレードを考えることにする。