ジャンクで見つけた、EOS Kiss Digital X

しばらくリサイクルショップでのジャンク漁りをしていなかったが、久しぶりに某ショップのジャンクコーナーをのぞいてみたら、多くのフィルムカメラの中にポツンと紛れていたデジイチを見つけた。EOS Kiss Dijital Xだった。
CANONのオールドデジイチは、手元にハイアマチュア向けの機種、5D(初代)、40Dがあるので迷ったのだが、エントリーモデルのKissシリーズはどんな感じか試してみようと思い、購入した。もちろんジャンクなので動作保証はなし、だめもとの値段なので、失敗でも構わないのだが、それでも動作チェックするまでのワクワク感がなんとなく楽しい。
アマゾンでポイントの残りを利用し、互換のアダプタとバッテリーのセットをポチり到着を待つ。

バッテリーが届くまで、とりあえず外観を磨いておく。この時代のオールドデジイチでありがちな外部コネクタ部のキャップは欠品、グリップ部のコーティングは加水分解でべたつきがある。ただ目立つ傷などはなく、磨き上げればそこそこきれいな状態になった。

さて、バッテリーが届き、動作チェック。あっけなく、起動。コンパクトフラッシュも予備がありすぐに撮影を試してみるが、問題はないようだ。

EOS Kiss Digital X(以下、Kiss X)の発売は2006年9月、約18年前の機種、手持ちの5Dは2005年、40Dは2007年、どれも立派な?オールドデジイチだ。最新の機種に比べればカタログスペック的には大きく違うが、値段もさらに大きく違う。ただ、最新機種で、その豊富な性能をどこまで使い切れるのか、値段の差だけ価値を創り出せるのか、なかなか難しい問題だ。
撮影の目的や対象がはっきりしていて、その目的のためには高価な機種が必要であれば、可能は範囲で投資すればよい。
しかし、古い機種であっても、写真を撮るという基本性能だけを見れば、実はそんなに大きく変わっていないように思う。いろいろなカメラを弄ることが楽しいが、最新のものを試してみる金銭的なゆとりはない、という自分のような人間にとっては、オールドデジカメは最適なアイテムである。
趣味のカメラ入門機としても、十分に役に立つだろう。PCやスマホ・タブレットの画面で見たり、A4以下でプリントアウトする程度では、最新機と比べて大きな違いは感じられないだろう。(自分の目だけかもしれないが)

で、Kiss Xに戻ると、エントリーモデルということで、ボディーは小型で素材はプラスチックのためチープな印象、機能も上級機と比べ絞りこまれている。しかし、これを逆にとらえると、小さく軽く持ち出しやすく、メニューや操作がシンプルで、使いやすいともいえるだろう。もちろん、スマホやコンパクトカメラと比べれば、手軽さは比べ物にならないが、カメラを構えて写真を撮るという楽しさ、そして撮影した画像の印象には勝るものがある。

他のカメラとの比較などは、改めてまとまようと思うが、とりあえず街に持ち出しての撮影した画像を列挙しておく。
今回の画像はすべて、レンズはAFが故障しているEF-S 18-55mm f3.5-5.6 IS、設定はISO200、プログラムオートで撮影している。